転職する?退職?迷っている方へ

保育士転職選択ステップ1 転職就活の知恵袋

保育士は、大切な人格形成期の中で、子供の成長を見守れるやりがいのある仕事です。

しかし、保育士の仕事に誇りを持って取り組んでいるものの、仕事環境に悩んでいる人が多いのも現状

保育士の退職状況何年目で辞めるべきかなど、大切な決断の前に知っておきたい情報を徹底リサーチしてみました。

転職か?はたまた退職か?迷っているあなたへ、ベストな選択に役立ててもらえると嬉しいです。

「マイナスの今」から「プラスの未来」を作るのが転職

保育士転職ステップ転職意義

あなたは、今の仕事に満足していますか?

  • 子供が好きだから関わる仕事に就きたい!
  • 自分の通っていた保育園の先生に憧れて

など、保育士を目指したきっかけは人それぞれでしょう。

しかし、夢や希望を持って入職しても、現実とのギャップや職場環境の過酷さに悩み、心身ともに疲弊する人が多い保育士という職業

現状を変えるために、保育士を辞めることも一つの選択肢だと思います。

もし、保育士という仕事が好きで続けたいという気持ちがあるのなら、転職」という選択もぜひ考えてみてください。

施設によって保育方針も違えば、人や環境なども様々。

自分のライフスタイルキャリア形成にマッチした働き方を探していく、それが転職なのです。

保育士の退職理由

保育士転職ステップ退職理由

保育士が退職する理由には、どんなものがあるのでしょうか。

これは、東京都福祉保健局が「保育士を辞めた理由」を調査した結果です。

(出典:東京都福祉保健局 平成30年度東京都保育士実態調査結果より)

平成30年度東京都保育士実態調査結果(報告書) 東京都福祉局

退職理由として、約4割の人が「職場の人間関係」を挙げています。次いで「仕事量の多さ」「給料の低さ」「長時間労働」と続き、「結婚」の順となっています。

保育士は限られた環境間で、同僚や先輩、上司、さらには園児の保護者など、密接に人と関わるため、人間関係の良し悪しが働きやすさに直結しやすいのでしょう。

業務量や給与、勤務時間などの労働条件を理由に退職する保育士も多く、労働環境の改善を求めて、職場を離れる人も多いようです。

また、結婚や出産などがきっかけで保育士を離職してしまうのには、ライフイベントに対応できる職場が少ないという現状も垣間見えます。

保育士の退職の状況は?離職率を見てみよう

保育士転職ステップ離職率

保育士の退職状況(離職率)はどうでしょうか。

出典:第3回保育士等確保対策検討会参考資料ー平成25年社会福祉施設等調査(厚生労働省統計情報部)より

https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11901000-Koyoukintoujidoukateikyoku-Soumuka/s.1_3.pdf

厚生労働省がまとめた「保育士等に関する関係資料」によると、保育士の離職率は、約32万人の保育所勤務者の中、離職する人は3200人あまりと全体の約10%超となっています。

次に他業種を見てみましょう。

これは、厚生労働省が行なった「雇用動向調査結果」です。

(出典:厚生労働省 平成29年雇用動向調査結果の概要より)

https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/18-2/dl/gaikyou.pdf

最も高い離職率は、飲食宿泊サービス業の約30%。最も低いのは、複合サービス業の約8%です。

同年の動向ではないため、完全な比較はできませんが、他業種はさらに高い離職率となっています。

むしろ保育士の離職率は低いようにも感じるわ・・・

保育士の離職率のポイントは、離職希望者等やいわゆる潜在保育士について未反映だというところです。

保育業界は、圧倒的な人材不足となっており、離職したくても希望が叶っていない人も多くいると推測できます。

また潜在保育士(保育士有資格者で保育業界に未就職の人たち)は、約76万人いるとも言われており、これは資格登録者の約6割にのぼります。

つまり、資格を持ちながら保育施設にあえて就職していない人が多いのです。

保育士有資格者全体でみると、保育士の仕事をしている人は少ないのね

保育職を志したのに、保育士になっていないということは、職を離れている確率(=離職率)は高いと言えるのかもしれないね

2年?3年?何年目で辞めるべき?

保育士転職ステップ勤続年数

保育士としての資格を活かしながら転職する場合、勤続年数は重要なのでしょうか。

キャリアごとに保育施設で求められる仕事内容や役割を見てみましょう。

【1年目】日常業務、イベント準備、雑用等を率先して請け負う
【2年目】全体業務(クラス受け持ちも)、後輩保育士のサポート
【3年目】保育士間の調整役、後輩保育士のフォロー係、保護者対応
【4年目〜】新人保育士の教育指導、責任業務、保護者対応、クレーム対応

雇用形態等によっても異なりますが、1年目は日々の業務をこなすことに重点がおかれ、4年目には責任ある立場として後輩指導などの業務が加わります。

実は、保育士転職では、3年目」がベストタイミングだと言われているのです。

理由は、

  • 全体業務のほか調整業務の経験がある
  • 新しい保育方針の柔軟な対応への期待
  • 3年分の忍耐力への評価

という即戦力適応力への期待を向けられる傾向にあるからです。

じゃあ3年目の人しか転職には有利じゃないのかしら・・・

いえいえ、3年目でなくても、キャリアによってアピールできることはたくさんあります。

例えば、1〜2年目の人は、経験が少ない分チャレンジ力とフレッシュさを、4年目以降のベテランであれば、豊富な知識と経験で即戦力として活躍できるなど。

共通して言えるのは、あなたが今まで積み重ねたスキルを長所として、いかにアピールできるかが鍵

長く働く必要はない?転職に不利?

保育士転職ステップ長期勤務

転職を決意したら、すぐにでも行動に移したくなってしまうもの。

むしろ長く働くことで、転職が不利になるなんてことはあるのでしょうか。

同じ職場で長く働くことで、様々な保育場面での経験に繋がり、転職ではスキルとして高く評価されることがあります。

しかし、長く働けば働くほど、固定概念が生まれ、新たなチャレンジ保育方針への転換が難しくなることも。

転職活動には、長く働くことがプラスにもマイナスにも影響するのです。

転職に有利か不利かだけ考えるのではなく、転職後もやりがいやモチベーションを高めるために、必要な経験は惜しみなく身につけるようにしましょう。

培った経験は、転職でもきっと役に立つよ!

転職がゴールではなく、転職後を見据えることが大切

【まとめ】転職すべきか悩んだら転職エージェントに相談してみよう

保育士転職ステップ1まとめ

今、保育士の資格を活かしながら、転職するべきか迷っている人は、一度仕事に対する気持ちを整理することから始めましょう。

転職活動を成功させるポイントは、「自己分析」と「事前準備」。

しかし、自分だけで行うのは至難の業。そんな時は、転職エージェントに相談するのがおすすめです。

保育専門のエージェントなら、業界に精通したコンサルタントによる転職サポートやプロの客観的なアドバイスが受けられます。

転職エージェントは、無料でサービスが利用できるので、気軽に相談もOK。転職の新たな道が開けるかもしれませんよ。

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